きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ホリデー・イン」坂木司(文春文庫)
前2作のシリーズに登場する人々の、それぞれの視点から描かれた6編の物語。
これを読むことによって、シリーズに対する深みがぐっと増す。
はじめてヤマトに対面した時の進の緊張と葛藤。
本編では見えなかったその時の由希子の姿。
ナナの大切な何かが足りていなかった過去。
お気楽なバイトだと思っていた大東の知られざる苦労。
雪夜の抱えた底のない闇。
彼は夜の世界でしか生きられない住人なんだと。
改めて思わされる。
ナナが彼の闇に巻き込まれなくて良かった。
そして、この物語はジャスミンありきなんだなぁ、と改めて思う。
だから彼女にも、幸せになってほしい。
「不幸になるのは簡単だ」
まったくもってその通り。
受け止め方次第でどうにでもなるなら、
「ゆるふわでいいじゃん」という大東に大いに賛成。
「泣いても笑っても同じ人生。だったらずっと笑っていよう」
これは私の人生訓。
別な言い方をすれば泣いたって笑ったて現状は変わらない。
同じところにたどり着くなら笑っていた方がいい。
ずっと笑っていたら、2年生存率の壁をぶっちぎっていました。(笑)
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