きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ワーキング・ホリデー」坂木司(文春文庫)
あったかくてほっこりする、日なたの匂いのする物語。
亡くなったと言われていた父親・大和が実は生きていることを知って、
夏休みを利用して会いに来た進。
突然現れた小学校5年生の子供に戸惑いつつも、
父親らしくあろうとする大和の態度は好感が持てます。
物分かりの良すぎる子供だった進が夏休みの終わりに
「帰りたくない」と感情を爆発させて駄々をこねるシーンでちょっと安心しました。
うん。
子供はこのくらいじゃないと。
楽しかった一夏の思い出の後には、最初から決められていた別れ。
だけど、これが最後ではない。
ほら、次は冬休みが!
読後感の申し分ないホンワリしたお話でした。
内容(「BOOK」データベースより)
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。
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