きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「一瞬の風になれ 第一部」佐藤多佳子(講談社文庫)
【神様にもらったものを粗末にするな。
もらえなかったヤツらのことを一度でもいいから考えてみろ】
共に戦う仲間がいるからこそ、そして、
絶対に負けたくない相手がいるからこそ、更なる速さを目指して頑張れる。
憧れるだけではなく、いつかは彼以上のスピードで走りたいと、希う。
部活に対する姿勢の温度差でぶつかりあいながらも、
次第にチームとしてまとまっていく姿。
他校の選手たちと試合ごとに顔見知りになり、言葉を交わしていく姿。
指導者に対する反発
恋愛事でのもやもや。
家のこと、犬のこと、家族のこと、兄弟のこと。
どれをとっても、10代のその瞬間でしか味わうことのできない感性が滲んでいて、
読んでいて清々しい気持ちになれました。
彼らの成長が楽しみ。
三年間部活としてかかわった陸上部。
フィールドの雰囲気、スタート前の緊張感、先輩への憧れ、限界を認識した時の悔しさ。
等々を懐かしく思い出しました。
内容(「BOOK」データベースより)
春野台高校陸上部、一年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感…。ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート。
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