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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「二月二日ホテル」北方謙三(角川文庫)

大人になりきれないまま、大人になってしまった男、望月。
20年前の出来事に囚われ続けている限り、彼の内面は変わることはないだろう。
写真家として名を馳せ、暴力沙汰にも対処できるだけの力を持ち、
意にそぐわないことには肯んじない。
社会的には成功を収めていると言える半面、
己自身に繰り返される問いかけに応える声はなく、
結局彼は同じところに立ち尽くしたままでいる。
いつか、抱えた柵を忘れて笑える日がくるといい。
前に進める日が来るといい。
そんな思いが読後にふと過ぎった。
それにしても……彼にとっての幸せって何だろう?
問うこと自体が余計なお世話か。


書かれた時代、なんだろう。
だから言うのはナンセンスだとも思うんだけど。
でもやっぱり飲酒運転の描写が気になって気になって……
折しも私の地元は今日が「飲酒運転根絶の日」。


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