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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「僕が殺した人と僕を殺した人」東山彰良 (文春文庫)



それぞれが家庭に事情を抱え、大人の事情に振り回される子どもたち。
それでも、彼らは友情を育み、大いに笑い、全力で駆け回っていた。
生命力にあふれた少年時代。
13歳の少年にできることはとても限られていて。
だけど、時に、思いもよらない発想で行動を起こす時がある。
他でもない、友のために。
30年の時を行き来しつつ語られる物語。
一人称の彼が誰なのかを理解した瞬間の痛みを何と言えばいいのだろう。
大きな重荷を抱えて大人になった子どもたち。
一人、大人になり切れなかった彼が引き起こした惨劇。
突き放さなかった彼らの想いが痛々しくていとおしい。

後から悔いるから後悔。
そして、リセットできないのが人生。
もう少し年嵩だったらもっとうまく立ち回れたのかもしれない。
だけど。
あの時の彼らはああすること以外できなかった。

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