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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「光待つ場所へ」辻村深月(講談社文庫)



【きっと恋をしたら、そういう俗っぽいことも、
 潔癖じゃいられないダメなことも、全部わかるようになるのに】

チリチリと胸に刺さる感情は、覚えのある傲慢さ。覚えのある嫉妬心。
ここではない、どこかへ。
楽に呼吸ができる世界を、本来の自分が在るべき世界を探そうとする心理は
結局は現実世界で真っ向勝負することからの逃避にすぎないんだと、
気づくことができるまで、とても苦しかった時代が、確かに存在する。
今はもう、乗り越えてしまったその時の想いを、彼女の紡ぐ物語はリアルに思い出させてくれる。

この物語で語られる彼らや彼女たちの人生は、
周囲の人たちとの係わりや、自らの体験にから得たことによって
苦悩や惑いの中から明るい光に照らされた未来へと歩きだしている。
収められた5編の短編を総称するのにふさわしいタイトルだと思いました。


内容(「BOOK」データベースより)

大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。

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