きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「将棋ボーイズ」小山田桐子(幻冬舎文庫)
【俺はね、負けた時に、あれをやっておけばよかった、
これをやっておけばよかったって思うのが嫌なんだよ。
負けた悔しさはあっても、
あれもこれも全部やってきた結果だからしょうがないと思いたい。】
仲間たちと共に部活(将棋)に打ち込みながら過ごす高校生たちの3年間の物語。
この多感な時に「仲間と一緒に必死にやったこと」が後の自分に与える影響ってすごく大きいと思う。
例えばそれは仲間たちとの絆であったり、その時の自分の成長度合いであったり、
その時に感じた悔しさや喜びであったりするのだろう。
将棋への取り組み方や、仲間との接し方は人それぞれ違う。
それでも、大会がある以上、上位を目指すならチームは意識を同じくして
取り組んでいかなければいけない。
温度差がある部分を摺合せ、互いに技術を磨きあい、
相手に対して無神経な物言いをしている部分はきちんと反省する。
躓きながらもそうやって過ごしてきた三年間の間の
少年たちの成長具合が伝わってきたのが微笑ましくてよかった。
内容(「BOOK」データベースより)
勉強も運動も苦手な歩は、なんとなく将棋部に入部する。そこには、亡父の願いと周りの期待に悩む天才・倉持がいた。そんな時、県大会の団体戦メンバーが呼び上げられる。落ちこぼれと本気になれないエースが、タッグを組んで奇跡を起こす!?僕らの未来を決めるのは、大人でも偏差値でもない―実在の将棋部をモデルにした絶対感動の青春小説!!
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