きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「千年ジュリエット」初野晴(角川文庫)
【世の中は数限りない不公平でできている】
相変わらず賑やかな日常の中にサラリとした痛みや重たい現実が描かれる物語。
「エデンの谷」で描かれた、孫娘に対する祖父の最大限の愛情。
解読された遺言には笑ってしまった。
「千年ジュリエット」
楽しそうに語らう五色の虹のジュリエットたちが抱えたものの重さに切なくなりながらも、
生きることから逃げちゃいけないんだな、と、改めて思わされた。
五色の虹バッチを受け取ったトモちゃんはもう、部屋の中に引きこもることはないだろう。
人は有限であるが故に、様々な想いを受け継いで、
次の世代へと繋いでいくんだなぁ、と思いました。
しばらく浸っていたい読後感が心地よい物語。
内容(「BOOK」データベースより)
清水南高校、文化祭間近、晴れの舞台を前に、吹奏楽部の元気少女・穂村チカと、残念系美少年の上条ハルタも、練習に力が入る。そんな中、チカとハルタの憧れのひと、草壁先生に女性の来客が。奇抜な恰好だが音楽センスは抜群な彼女と、先生が共有する謎とは?(「エデンの谷」)ほか、文化祭で巻き起こる、笑って泣ける事件の数々。頭脳派ハルタと行動派チカは謎を解けるのか?青春ミステリの必読書、“ハルチカ”シリーズ第4弾!
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