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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「名前探しの放課後 上」 辻村深月(講談社文庫)




過去に抱えた傷やコンプレックス。
スクールカーストめいた歪んだ位置づけに基づく劣等感や、少し勘違いした優越感。
弱者と強者。凡人と優等生。陰湿ないじめ。
高校生の抱える心の惑いや揺らぎ、仲間意識。
そんな、10代特有の様々な想いが、リアルに伝わってくる。
辻村作品が胸に響くのは、そんな彼らの繊細な想いが理解できてしまうから。
「名前探しの放課後」
近い未来に自殺するであろう誰かを懸命に探すいつかたち。
今後の展開にドキドキしながら下巻を手にしています。(既読なんですけどね>笑)


内容(「BOOK」データベースより)

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」二人はその「誰か」を探し始める。

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