きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「天神」小森陽一(集英社文庫)
【だが、どんなに凄いパイロットであっても、
それを活かす者がいなければ輝かない】
就職を決める時に自分には彼らのような憧れや必死さ、決意や覚悟。
そういった類のものが果たしてあったのだろうか?と。
なんだか考えさせられてしまう本だった。
彼らが目指すものはファイターパイロット。
ブルーインパルスの飛行を何度も見てきたけど、
みなさん、こんなふうにものすごい訓練を日々重ねてきての編隊飛行なんだなーと、
あらためてその凄さを再認識しました。
挫折を知らずに歩んできた速が壁にぶち当たった時の苦悩がいたたまれない。
でも、彼は彼を一番活かすことのできる道を見つけたんだと思う。
欲を言えば、陸と父親が和解するシーンが見たかったかな?
適材適所。
天性のパイロットである陸と、そんな彼を活かすべく要撃管制官の道を選んだ速と。
一歩先に進んだ彼らの話を読んでみたいと、思わせてくれる小説でした。
内容(「BOOK」データベースより)
絶対にファイター・パイロットになるんだ―。親子三代での戦闘機乗りを目指す航空学生出身の坂上陸と、防衛大学卒業後、国を守りたいという強い思いから航空自衛隊に入ったエリートの高岡速。立場も考え方もまるで違う二人の青年の人生が交差するとき、心揺さぶられる熱いドラマが生まれる!戦闘機に乗ることに憧れを抱き、夢に向かって突き進む若者たちを描いた壮大な“空”の物語。
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