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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「1985年のクラッシュギャルズ」柳沢健(文春文庫)



【誰も気づかないうちに
 女子プロレスの時は止まっていたのだ】

何とも言い難い息苦しさを感じる本だった。
それはたぶん、当時の彼女たちを覚えているから。
その姿が脳裏に浮かべば、書かれている内容がよりリアルに迫ってくる。
特別プロレスに興味がなかった小学生の私でさえ、しっかりとその勇姿を覚えている言彼女たち。
筆舌に尽くしがたい苦悩と葛藤を抱えながらも、リング上では自分を最大限に魅せ、
観客を沸かせるプロレスラーを演じてきた彼女たちの必死さと懸命さが、
日本中の人たちの心を揺さぶったのだということが丁寧に書かれている本だった。
女子プロの栄枯盛衰は彼女たちと共にある。
時代を駆け抜けた彼女たちの生き様は、あまりにも壮絶で、あまりにもドラマティックだ。

内容(「BOOK」データベースより)

1985年8月28日、巨大な大阪城ホールを満員にしたのは、十代の少女たちだった。彼女たちの祈るような瞳がリング上の二人に注がれる。あの「クラッシュ・ギャルズ」の二人のように、もっと強く、もっと自由になりたい!長与千種とライオネス飛鳥、そして二人に熱狂した少女たちが紡いだ真実の物語。

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