きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「宮廷神官物語 十」榎田ユウリ (角川文庫)
王位継承問題が解決し、王宮は一気に和やかな雰囲気に。
ところが。
鶏冠は未曽有の危機に見舞われ、
独り抱え込んだ秘密の重大さに苦悩する。
彼が他人を顧みず、自分の事だけを考えて生きていける人ならば、
こうも苦しまなかっただろう。
けれども。
彼が他者のために生き、人の痛みを知る人であったからこそ、
周囲の者たちもまた、彼のためにできることを模索する。
各々が同じ目的をもって動き、連携が取れていく様は小気味よかったのに。
間に合ったかと思ったのに。
ちょっとどういうこと!?と前のめりになりながら最終巻へ。
結局苑遊は鶏冠を自分の手元に置きたかったのかな?
でもね、あんなやり方してたら誰の心も手に入れる事なんてできないよ。
PR
COMMENT