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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「岳飛伝 14 撃撞の章」北方謙三 (集英社文庫)



そこから遠く離れた場所に在っても。
そこがもはや失われてしまった場所でも。
魂の戻る場所は梁山湖の湖塞。
生き切った。
間違いなくそう言える彼の魂を、
仲間たちが笑って迎え入れてくれるに違いない。
明るみに出た胡士児の出自。
生みの親より育ての親だと思うんだよね。
胡士児と兀朮は間違いなく親子の結びつきを持っているのに。
陽令の存在が重い。
託された剣。
史進の立ち回り方がかっこよすぎて痺れる一方で、
彼に付きまとう孤独の影が哀しい。
甘蔗園に手を出したら承知しない、と。
秦檜には割と本気の殺意。


そこにいるだけで安心することのできた存在の喪失。
やっぱり寂しい。とても寂しい。


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