きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「恋刃(Lancet) (R/EVOLUTION 4th Mission) 」五條瑛(双葉文庫)
ほんの少しその輪郭が見えてきた陰謀のあらまし。
それが「ドラッグ」だとわかっていれば、口にしない自信はある。
けれども、知人からあんなふうに勧められたら?
迷いつつも、口に入れてしまいそうな流れが怖い。
雑多な街で織りなされる人間模様。
エロスと退廃。暴力と裏切り。
漲る生命力と諦念。
そして、身を滅ぼさんばかりの恋情。
恋の刃は己自身を切り刻む……
だけならまだしも、巻き込まれた周囲はたまったものじゃない。
誰がどこまでを意図的にその絵図を描いているのか。
息もつかせぬ展開にため息。
亮司がなんだかお気の毒に思えてきた……
最後まで尾を引く「プロローグ」の威力が半端ない。
え?誰?もしかして(序盤)…?→嘘、そっち?(中盤)→え?どゆこと!??(終盤)という三段跳び。
速攻次巻に手を伸ばしたくなる。
キラの入れ墨、よき。
本編の感想は単行本の方で投稿済み。
https://bookmeter.com/books/538405
文庫の書下ろし短編のタイトルは「彼は舞い降りた」
彼=サーシャ?とタイトルを見て思ったけど、私の発想が安易すぎたわ。
舞い降りたのは天使。(笑)
ふいに訪れた自分を……というか、自分の作品を認めてくれる存在。
夢見心地にもなるだろう。
作中でも凶弾に倒れた男がいるけれども。
現実でそんなことがあってはならない。
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