きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「戦争の悲しみ」バオ・ニン(めるくまーる)
砲火を浴び、銃弾が飛び交う戦争は終わっても、心の中の戦争は終わらない。
淡々と綴られる文章から、そのことを突きつけられる。
戦地に赴くことを拒む権利のない彼らは、
その意思に係らず、銃を握らされる。殺し合いをさせられる。
目の前で人が死ぬのを見続ける。
自らの命が尽きる恐怖に晒されながら。
そんな過去は彼らの心に深い傷を残し、終わらない哀しみを植え付けた。
そして「あの時に死んだ方がよかったのよ」
という彼女の言葉を理解した時に込み上げた憤り。
戦争は人間を獣にも変える。
だけど、誰かの命を救おうと躍起になれるのも人間。
色々やりきれない。
ベトナム戦争に対す知識不足を痛感。
辛うじて持ってる知識はアメリカ側からの視点の比率が遥かに大きい。
歴史をもう少し詳しく学んだ後にもう一度読み返したい。
「And who was wrong?
And who was right?
It didn't matter in the thick
Of the fights」
@Bolly Joel 「Goodnight Saigon」
【ガーディアン必読 83/1000】
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