きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「新宿鮫Ⅸ 狼花」 大沢在昌(光文社)
【存在するのは知っている。
だが実際にそのものについて何かを考えようとすると
ほとんど予備知識がないと気づくのだ。】
複雑化していく犯罪模様。
正しいものを正しくコントロールするために、蔓延る悪を悪で相殺しようとした香田の考えは
警察官としては根本的に間違っていると思う。
犯罪と対峙する以上、白は白、黒は黒であらねばならない。
因縁浅からぬ関係にあった仙田との関係に決着がつき、
常に対立をし、嫌悪しつつもどこかで相手を認め合っていた香田が職を辞した。
署内での鮫島は相変わらず孤高の存在で、
それでも理解を示してくれる藪や桃井がいてくれることにほっとする。
プライベートで安らぎであるはずの晶を遠ざけようとする鮫島。
彼女を守りたいという気持ちはわかるけど、二人には別れてほしくないんだよなぁ……
ドキドキしつつ、次巻を読むことにしよう。
内容(「BOOK」データベースより)
大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し、盗品を専門に売買する「泥棒市場」の存在を突き止める。この組織の背後には鮫島の宿敵、仙田がいた。一方、鮫島と同期でキャリアの香田は新設の組織犯罪対策部の理事官へ異動。香田は外国人組織の撲滅のため暴力団と手を組むことを画策していた。シリーズ最大の問題作。
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