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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「機龍警察」月村了衛(ハヤカワ文庫JA)



【再読】警察という組織に巣喰う巨大な闇に立ち向かう物語であり、
特捜部に配置された人々の人間ドラマでもある。
姿の徹底したプロ意識、ユーリの惑いと揺らぎ、ライザの諦念。
その根底にあるものが透けて見えるが故により深くのめり込み、
宮近と城木の今後の変化と苦悩が脳裏を過る。
大人ってこんなに大人げなかったっけ?と眉を顰める警官たちの対応。
他人を貶めるための負の感情は嫌な感じしかしない。
邪魔をするのではなく、協力し合えば、
もっと気持ちよく効率よく仕事ができるのに。
物語の幕開け。
刻む言葉は「偶然を信じるな」。
周囲に悪意と罠が張り巡らされている。

待ちに待った夏の新刊発売に備えて再読。
文庫→単行本→文庫で書いたレビューを読み返してみると、
毎回言ってること同じで私ブレてない(笑)
敢えて別視点で……とやるとなんか嘘っぽくなりそうなので、
そこは弄らずに。
偶然にときめきを感じたい私にとって沖津さんの言葉はなかなかに衝撃的。





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