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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「水滸伝10 濁流の章」北方謙三 (集英社文庫)



今はまだ、夢を懐古すべき時ではない。
彼らはまだ、夢の途上にあるのだから。
多くの男達の命を纏い、
次第に大きくなっていく夢の重さを、
頂点に立つ彼らは背負いつづけなければならない。
約束した一勝のために、全力を投じた呼延灼。
台無しにした高俅は阿呆だと思うけど、
おかげで呼延灼の身の振り方が決まったかと思えば胸も爽く。
だが、伴った犠牲は大きかった。
晁蓋と向きう史進の落ち着きと成長ぶりに、感慨深いものを感じ、
呼延灼と向き合った穆公と史進との対話が胸に響く。
韓滔、彭玘、呼延灼の信頼関係がとてもいい。
人を繋ぐのは人。
改めて胸に刻んだ本巻。

呼延灼のイメージは何故か虎。
呼と虎がごっちゃになってるのかな?と、自己分析。
全く関係ありませんが、鞭使い→グフ→ランバラル、と私の脳内は連想します。
ランバラル、大好きです!
韓滔の醸し出す雰囲気がとても好き。
梁山泊にまた素敵なおじさまが!と思ったら、
女傑も少しずつ増え始めました。


内容(「BOOK」データベースより)

官はついに地方軍の切り札・代州の呼延灼将軍に出撃命令を下した。呼延灼は、一度だけなら必ず勝てると童貫に宣言し、韓滔らとともに、戦の準備を着々と進めていく。凌振の大砲をはじめとして、恐るべき秘策を呼延灼は仕込んでいた。一方、梁山泊は晁蓋自らが本隊を指揮し、万全の布陣で戦に臨む。精強な軍同士の衝突が、静かに始まろうとしていた。北方水滸、血戦の第十巻。

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