きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「氷雪の王子と神の心臓」尾上与一 (キャラ文庫)
出自に縛られた二人の王子の思わぬ出会い。
決して先行きの明るくない自らの運命を受け入れた二人が、語り合うのは見果てぬ夢。
抗うつもりなどなかったのだけれども。
国のため。愛する者のため。
運命に立ち向かった瞬間から、彼らの人生が激変する。
二人とも流されるだけで終わってしまう器ではなかった。
だけど、自分のためには戦わなかったと思う。
備えていたのは、猛々しいのではなく、しなやかな強さ。
共に在ることを、そして国を守ることを諦めなかった彼らの在り様を
追っていくのがとても楽しかった。
欲を言えば。
銀狼のゲルダともっともっと絡んでほしかった。
せっかくのモフモフ~~。
夏に読んでいるのに思わず寒さを感じてしまいそうな筆力はさすが。
脳内で氷の塊がビシバシ飛んでいました(笑)
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