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きままに読書★

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「片翼で飛ぶ鳥 -神話の子供たち-」榎田尤利 (講談社X文庫―ホワイトハート)



「出来ることをする」ことと「出来ると思ったことをする」ことでは意味が違う。
死と隣り合わせの世界でサラが出来ると思ってしたことは無謀以外の何物でもないのだが、
結局そうやって行動することが彼女の自覚と成長を促していく。
心の準備があって旅に出たエリアスたちと同じような割り切りを、
退路を断たれるようにシティの外に出たサラに即座にしろというのは酷だろう。
とはいえ、彼女が置かれた状況を理解できるようにきちんと諭すエリアスたちの姿勢は立派。
死すら覚悟した旅。
だけど、生きて。
命を投げ打ってでも守るための戦いではなく。
共に生きるための戦いであることを信じてる。


タイトルがとてもいい。
片翼で飛ぶ鳥はいつ、金の狼に出会えるのか?
あとがきを読む限りでは次巻あたりで出会えそうなんだけど。
そして、彼らが出会った世界で何が起こるのか。
いや、現在の世界がどうひっくり返るのか?
うーん。
気になる。

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