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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「痣」伊岡瞬(徳間文庫)



平和な分署管内で起きた殺人事件。
犯人が示唆する過去との連鎖。
それらの事件は多くの人の命を奪い、係わる人たちの人生を破壊し、
哀しみを撒き散らした。
そして、事件に係った刑事たちの在り方も変えていく。
次第に鋭さを取り戻していった真壁だけど、
その要因を思えば痛ましさしかない。
真壁と行動を共にした宮下の急成長が唯一の癒し。
コミュ力もスペックも高いから、
揉まれて磨かれて良い刑事になってくれるはず。
殺人の理由に共感できるモノなんて何一つないけど、
彼の言い分の何もかもがクズだった。
事件に救いは欠片もないんだけど、読後の印象がマイナスじゃないのが伊岡さんだな、と。
彼らのその後の文庫化はいつ?

「二週間に刑事を辞職する」というカバーの文言から、
勝手に還暦を迎えた主人公かと思っていたら、全然違ってて、
私より全然若くて、ちょっと戸惑った読み始め。
まぁ、すぐに脳内情報書き換えたけど、思い込み、よろしくないわねー。
ランエボと言えば京一!(@頭文字D)カッコよかった。
愛人になりたい!と意味不明なことを叫んでいた若かりし頃(笑)

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