きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「盤上の向日葵(下)」柚月裕子 (中公文庫)
結局。
成功を収めても、名声を手に入れても。
心に空いた虚を埋めることはできなかった。
理不尽を強いられ、衝撃的な真実を知らされ、絶望の淵に足をかけた状況にあったとしても。
彼のその選択は、誤ったのではなく、強要されたのでもなく、自らの意志で選んだ結末。
回避する瞬間はあったはずなのだから。
だから、読後に抱く思いはやるせなさではなく、諦念。
仕方ないよね、と。
どこかでそうなることを望んでいたんだよね、と。
真実を地道に積み重ねていって真相にたどり着く刑事たちの姿は頼もしい。
あの後、始末書(的なもの?)書かされたのかなぁ……
下巻を読みながら読みたくなった漫画は『兎・野性の闘牌』。
こちらは命がけの麻雀の話。一度手放して集めなおした好き作品♡
もちろん、柚木さんの作品も大好きなのです。
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