きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「純棘(Thorn)」五條瑛 (双葉文庫)
ここにきて気持ちの悪い登場人物が増えて嫌な気分になる。
天誅はその身に降りかかるがいい。
自らこそがその刀の露となり果てるがいい。(ハンムラビで)
終戦間際の出来事が非常に興味深い。
それが弱みになるようでは、彼らはその後の地位を築いていない気がする。
人の弱みを突いてのし上ろうとする輩は、所詮上に立つ器ではないのだ。
明確な意図を持ち、ひっそりと撒かれた種。
人知れず育ったその芽は不穏な気配をまき散らす。
熱帯夜の如く、息苦しい狂乱。
だけど。
嵐はまだ始まったばかり。
「この国に革命は必要ないのか?」
物語の行き着く先がわからない。
ただ平穏であることを希う。
ドラッグの副作用出ましたねー。怖っ。
「覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか? 」
かつてのCMのフレーズが蘇る。
めっちゃインパクトのあるCMでした。
本編の感想は単行本の方で投稿済み。
文庫の書下ろし短編のタイトルは「鎌と槌と星」
明確になるサーシャの失くした国。
わかってはいても、その違和感のなさに改めて納得。
サーシャは野良猫に例えられているけれども。
ネコ科であっても、猫よりも大きくて野性味のあふれる動物イメージだなぁ。
あ、でもそうなると、人が住む家には寄り付かないか。
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