きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「翼をください 上」原田マハ(角川文庫)
先へ先へと逸る想いを必死で抑えながらの読了。
とにかく読みながら胸が震えた。
「世界はひとつである」と。
確固たる想いを胸に抱き、世界一周を成し遂げることを夢見たエイミーに。
「やるしかない」と。
世界一周を成し遂げようとする暁星新聞社の面々の志に。
全世界を巻き込んでの大戦へと世情が加速する時代。
その飛行には、軍部の思惑が見え隠れする。
明らかになった真実。
信じてきたものが足元から瓦解したエイミーの決意。
したためられることのなかった手紙が痛い。
そして、日本の海軍機での世界一周計画の始動。
ドキドキしながら下巻へ。
アインシュタイン、リンドバーグ、ルーズベルト、山本五十六、キャパetc/etc。
歴史上の人物がリアルに息づいている描写に、
物語を楽しむのとはまた違った意味合いを含んだ高揚がありました。
内容(「BOOK」データベースより)
暁星新聞の記者である青山翔子は、社内の資料室で一枚の写真を見つけた。それは、1939年に世界初の世界一周を成し遂げた「ニッポン号」の写真だった。翔子は当時、暁星新聞社が社運をかけて取り組んでいたプロジェクトにカメラマンとして参加していた男を追って、カンザス州アチソンへと飛ぶ。老人ホームで暮らす山田は、翔子から渡された古い写真を見て、重い口を開いた。そこには、ある米国人女性パイロットの姿が―。
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