きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「聖域 ブラディ・ドール9」北方謙三(角川文庫)
【俺は、自分ではおかしな男だとは思っていない。
ただ、自分の変化にびっくりしているよ】
その男は、車の走らせ方が図抜けて上手いことを除けば、どこにでもいる普通の男だった。
退学をして家出をした教え子を探しにきた高校教師。
殴ることも殴られることもなかった男は、いつしかトラブルの中に巻き込まれ、
下村や坂井、そしてこの街に暮らす男たちと係わりを持つようになる中で、
性根の座った男へと変わっていく。
闘えなかった男が、闘う決意をし、命がけで教え子を守り通したのだ。
だが、その代償はあまりにも大きかった。
賭け事をするキドニーたち。金魚を飼う川中。つるんでいる坂井と下村。
流れた時間の分だけ、営まれてきた彼らの生活がある。
そんな瞬間が垣間見れるのは、なんだか嬉しい。
次はシリーズ最終巻。
覚悟して読みます。
内容紹介
高校教師の西尾は、突然退学した生徒を探しにその街にやって来た。教え子は暴力団に川中を殺すための鉄砲玉として雇われていた……激しく、熱い夏! ”ブラディ・ドール”シリーズ第九弾。
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