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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「華胥の幽夢  十二国記 7」小野不由美 (新潮文庫)



短編5編。
親しんだ彼らの過去だったり、その先の姿だったりを
垣間見られることが嬉しい。
幼いながらも自分の存在意義を模索し、
可愛らしい答えを見出した泰麒のいとけなさに癒されて、
弱みを見せずとも相手の立場を察した陽子と楽俊の交流に微笑ましい気持になる。
「芳」と「才」
この二つの国を描いた短編の濃密さは“凄い”の一言に尽きる。
国を治める事、正しく王で在る事、自らが起こした行為の責任を取る事、
それらの重さが突きつけられる。
そして、それぞれの国を巡って内情を目にしてきた利広と風漢の目線で語られる国の在り様を
しっかりと胸に抱いて新刊を待つ。

予習的な意味合いを含めた復習……という名目でのシリーズ再読完了。
面白かった!
そして新刊を手にする前に改めて読めてよかった。

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