きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「誘魔〈Old offender〉」五條瑛 (双葉文庫)
WWⅡのみならず、ベトナム戦争の闇も複雑に絡みつき、事態は混迷を極めていく。
アスラン教団の目の付け所の良さには感心するけれども、えげつないね。
自分が日本に住んでいること。
日本人であること。
日頃改めて意識することはないけれども。
本作を読みながら色々と考えさせられてしまう。
今ある環境は永続するものではなく、また、当たり前のものでもない。
右手で善を成しているからと言って
左手の血濡れた悪事を許容していいはずがない。
だから、迷わず糾弾していい。
彼は、悪だと。
事態の根幹を担っている者たちはいまだ表に出てこないまま。
彼らの悪事は暴かれるのだろうか?
このシリーズ、各巻のタイトルが本当に秀逸。
地下銀行のシステムについてはかなり勉強になった。
……とはいえ、私が利用することはないけれども。
山積する問題の何から解決していけばいいのか。
というか、どの問題を国のどの機関が担当してどう話し合っているのか。
全くわからないところが問題なのかも。
本編の感想は単行本の方で投稿済み。
文庫の書下ろし短編のタイトルは「海賊の蕾」
固有名詞は一切ないけれども、この二人が誰なのか想像はできる。
あってるかな?
たぶんあってるはず。
この先の巻で答え合わせができることを期待。
残り二冊。
ドキドキするわ。
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