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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「銀河英雄伝説3 雌伏編」田中芳樹(創元SF文庫)



【夢は共有してこそ価値があるものだった】

国家が倒れた後のどこにしがみつく権力があるのか。
自らが腐海に沈むのは勝手だけど、
安寧を望む人たちを、平穏に暮らしたいだけの人たちを、
腐臭の中に巻き込まないでほしい。
自分たちが固執するものをヤンが欠片も望んでいないことに気付けるくらいだったら、
こんな馬鹿馬鹿しい査問会なんかは開かれないよね。
いっそヤンはここで辞表をたたきつけた方が幸せだったかもしれないけれども、
それは時代が許さない。
腐りきった同盟。
改革の帝国。
そして暗躍するフェザーン。
渦巻く陰謀に溜息をつきながらも、この時代に生きる人たちに惹かれずにはいられない。


双璧の共闘はやっぱりうれしい。
ラインハルトは凍てついた氷の炎を胸に抱え、
ロイエンタールは芯が燻る蒼い炎を抱えている。
お願いだから、と。
祈らずにはいられない。(涙目)


内容(「BOOK」データベースより)

亡き親友との銀河の覇者となる約束を果すべく決意を新たにしたラインハルトに、イゼルローン攻略のための大計が献じられた。その裏で暗躍する第三勢力フェザーンの狙いとは。一方、ユリアンの初陣からの帰還に安堵する間もなく、ヤンは査問会に召喚され、同盟首都に向かう。だがその隙を衝くようにイゼルローンの眼前に帝国軍要塞が出現。巨大要塞同士の戦いの火蓋が切られた。

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