きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「オールトの雲」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
【それでも、何度でも出会いたい。
ほんとうの、最期のときにも「またね」と言いたい。
その瞬間にすべてを振り返り、すべてが宝物になる。】
人を好きになる気持ちは、こんなにもきれいでやさしい。
相手にとって何が一番なのか。
思いやる気持ちから導き出した決断に、たまらなく切なくなるのだけれども。
彼らの綺麗に澄んだピュアな想いがとても愛しくて、泣きながら微笑みかけたくなる。
そんな物語でした。
流星も太陽もまだ10代半ばの子どもだけれども、
子どもなりに相手のことを、相手の家族のことを懸命に考える様子がとても好感に
が持てました。
自分の気持ちを持て余して相手にぶつけるシーンもまっすぐでいい。
みんないい子だ……(涙)
そして両家のご両親も兄弟も本当に素敵で可愛かったです。
読後、自分の気持ちも澄んだ透明な色になっているような、
そんな感覚(錯覚?笑)に暫し浸ってしまいました。
一穂さんのお話、大好きです。
さて。次はムーライトマイル♪
内容(「BOOK」データベースより)
お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様―それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて…。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。
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