きままに読書★
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「銀河英雄伝説5 風雲篇」田中芳樹(創元SF文庫)
【勝たねばならない、か……】
広大な宇宙で相見えることとなった“常勝の天才”と“不敗の魔術師”。
これまで後手に回る防戦を強いられてきたヤンが積極的に勝ちにいこうとした戦い。
激戦の末、今まさに雌雄を決しようかというその瞬間に飛び込んできた
あまりにも理不尽な命令。
爆発的な怒りで震えそうになるけれども。
裏で動いた帝国側の策を知れば、溜飲も下がる。
ハイネセンは堕ちるべくして堕ちたと言わざるを得ない。
ヤンとラインハルト。
相対した両雄は、互いを敬い、その度量を認め合いながらも、決して相容れることはない。
そして新しい王朝の始まりが歴史に刻まれる。
孤高の皇帝の誕生である。
シェーンコップの叫びにはうっかり同調したくなるけれども、
それを是としないヤンにも納得。
ヤンのプロポーズシーンはとっても微笑ましかった。
ロイエンタールとミッターマイヤーの会話には
ロイエンタールが好きすぎてハラハラしつつ、
メルカッツを前にすると何故か背筋が伸びます。
そしてビュコックには何故か敬礼。
内容(「BOOK」データベースより)
フェザーンを制圧下に置いた帝国軍は、今や同盟首都の目前にまで迫っていた。ヤンはイゼルローン要塞放棄を決断、民間人を保護しつつ首都へ急行する。圧倒的な優勢を誇る敵軍に対し、ヤンは奇策を用いて帝国の智将たちを破っていくが、ラインハルトの大胆な行動により、彼との正面決戦を余儀なくされる。再び戦火を交える“常勝”と“不敗”。勝者となるのははたしてどちらか。
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