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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4」小野不由美 (新潮文庫)



嘆き、妬み、惑うことを止め、彼女たちは一歩を踏み出す。
出会うべくして出会った三人の少女たち。
彼女たちの行く先に、この酷い現状をどうにかしようとする人々がいたこともまた、運命。
「生まれてきてよかった」
そう言えるようになるにはまず、国の在り様を変えるところから始めなければならないとは。
大変だ……。
麒麟がいて、王がいて。
だけど、それだけでは国は安泰しない。
そういうところをリアルに突きつけてくるから色々考えさせられるし、引き込まれる。
信頼できる者たちに出逢えた陽子が、この先、慶をどんな国に作り上げていくのか。
とても楽しみ。

「善い国ってのはなんだろう?」
普遍的な答えってありそうでなさそう。
それは多分、時代によって移ろいゆくもの。
それでいい。
大事なのは、考えること。


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