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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「風の万里 黎明の空 下」小野不由美(新潮文庫)



陽子、祥瓊、鈴。
三人の娘たちが人として成長していく様が描かれた物語。
特に王として自らのあり様を見出した陽子の凛とした様子は見事だった。
彼女たちだけではなく、圧政に屈せず、機会を伺い、獣のような施政者たちに
反旗を翻した虎嘯や桓魋たちの在り方もすごい。
読後に感じる爽快感と力強さは、彼らの気概と息吹そのもので、
自分もがんばろう、という思いにさせられる。
学ぶこと。知ること。己を顧みること。人のせいにしないこと。
読むたびに背筋が伸びる思いがします。
他国の様子も随分とわかってきたことだし、今後の物語の行方がとっても楽しみです。


内容(「BOOK」データベースより)

王は人々の希望。だから会いに行く。景王陽子は街に下り、重税や苦役に喘ぐ民の暮らしを目の当たりにして、不甲斐なさに苦悶する。祥瓊は弑逆された父の非道を知って恥じ、自分と同じ年頃で王となった少女に会いに行く。鈴もまた、華軒に轢き殺された友の仇討ちを誓う―王が苦難から救ってくれると信じ、慶を目指すのだが、邂逅を果たす少女たちに安寧は訪れるのか。運命は如何に。

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