きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「黄昏の岸 暁の天 十二国記 8」小野不由美 (新潮文庫)
一人一人にできることは極僅かでも。
力を合わせれば成し得ることがあるのだと。
知らされる。
そして、自らの行動は自らに跳ね返ることを痛切に実感する。
信ずるに足る人間だと信じてもらうためには
自らの行動で証明する必要があるのだと。
「人は自らを救うしかない」
厳しい言葉だけど、真理。
慶も戴もギリギリのところで踏みとどまっている国。
慶はこれから成長していこうとしている国。
戴は破滅に向かっているようにしか見えない国。
そんな戴を救おうと必死で立ち上がった満身創痍の二人。
気になって仕方のなかった国の行方が、今秋漸く知れる喜び。
7年の年月は人を成長させる。
稚さのなくなった泰麒が頼もしくもあり、ちょっと淋しくもある。
何度読んでも氾王と延王の漫才みたいな掛け合いがとても楽しい。
この二人、良いコンビだわ。
そして、王として懸命に在ろうとする陽子にはエールを。
甘えたことを言わない彼女は凄いと思う。
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