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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「月の影 影の海 (上) 十二国記 1」小野不由美 (新潮文庫)



『風の海 迷宮の岸』を先に読んでいたせいもあって、
景麒の説明不足と無愛想さに失笑。
泰麒との逢瀬から何を学んだ?
とはいえ、慶という国の現状を考えれば、
景麒にも余裕がないのはわかる。
そして、彼は泰麒の次に若い麒麟。
そう考えれば、彼もまだ、成長途中なのかも。
現代社会で高校生として生きてきた陽子。
そんな彼女が突然連れてこられた世界。
ああ、ここから彼女の物語は始まったのだと。
なんだか感慨深い。
異世界でたった一人、闇と妖魔と対峙しながら生きねばならぬ彼女の孤独と恐怖、
故の荒みきった心が酷く痛々しい。
諦めないで。光は必ずあるから。

困った人に手を差し伸べるのが人なら、
その困った人を更に窮地に陥れるのも人。
騙したり裏切ったり。やだなー。
騙した人は騙される。
手を差し伸べた人には救いの手が伸べられる。
せめて、そんな因果を期待したい。



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