きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「3Way Waltz」五條瑛(祥伝社)
日米北朝鮮の三つ巴の諜報戦。
発端は16年前の飛行機事故。
巻き込まれたのは、夫と子どもとの平穏な人生を願った女だった。
そして今、彼女の子どもが過去の柵により窮地に陥る。
単純な三つ巴ではなく、日本の中でもあちら側こちら側とで暗躍し、
北朝鮮側も足並みがそろわない。
それぞれの思惑がごっちゃごちゃに絡み合いながら真実が紐解かれていく様はお見事。
言葉少ないながらも、父から息子への不器用な愛情があたたかくて切ない。
真実と向き合うことを余儀なくされ、
少年のままではいられなくなった恭祐の未来が、揺るぎないものでありますように。
そしてお兄ちゃん、紛らわしかったよ。
『プラチナ・ビーズ』→『スリー・アゲーツ』→『夢の中の魚』→『君の夢はもう見ない』→『3Way Waltz』。
順番で読まないと人間関係が明確に理解できない部分が出てきてちょっともったいないと思う。
PR
COMMENT