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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「遊戯」藤原伊織(講談社文庫)



5編の短編連作は未完に終わる。
もっと彼の織り成す世界に浸っていたいという想いが込み上げる。
だが、彼はもう、どこにもいない。
だから、この物語は終わらない。
彼らの朝は永遠に繰り返される。
陽の光が射しこむ穏やかな朝で良かったと。
そう、思う。
拳銃の存在感が半端ないんだけど、意味するところを考えたところでそれこそ意味がない。
未完の物語の後に収められた短編「オルゴール」は
登場人物たちの悲哀の色を帯びた人生を描いた物語。
燃えるような赤い夕陽を鮮明に脳裏に思い描きながらの終幕。
その余韻は、夕陽の残光のように胸にチラつくのだ。

この、読後にジワジワと波紋のように広がる余韻は藤原伊織ならでは。
未完の『遊戯』とい遺作の『オルゴール』。
これを読んじゃったら、彼の作品は全部読み切ることになっちゃうのよね~、
と、なかなか手を出せなかった作品ではありますが。
今が読むタイミングだったようです。
始まりは『テロリストのパラソル』から。
出逢えて良かった作家さんです。


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