きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「蜘蛛の褥」沙野風結子 (ガッシュ文庫) 無題
肉体的な面でのバイオレンスとエロスは安定の読み応え。
だけど、それ以上に精神的な面でのハードさに引きずりこまれる。
同じ高校の先輩後輩だった神谷と久隅。
12年ぶりに再会した二人は検事と経済やくざに。
神谷が心に秘めた行き場のない想いを暴き、叩き壊して葬った久隅。
久隅が神谷に溺れていき、神谷もまた久隅にのめり込んでいく。
にも関わらず、甘さの欠片もない心理的な攻防は圧巻。
不眠を少しでも解消するために神谷が選んだ物が、ただいじらしい。
久隅に気付いてもらえて良かった。
堕ちるのも浮上するのも一蓮托生な二人。
書き下ろしのタイトルが絶妙。
基本的には一般書とBLは交互に読むようにしてるんだけど、
シリーズ物の場合はどうしても一気に突っ走りがち。
でも、一気読みも読書の醍醐味の一つだと思っているので無問題。
BLは門外不出!と決めているので、自宅でしか読めません。
(いついかなる挿絵がどーんと出てくるかわからないから)
タイミングよく週末。
というわけで、一般書はさておいて、心置きなく続刊へ。
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