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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」フィリップ・K・ディック(ハヤカワ文庫F)




アンドロイドを狩ることを生業とする賞金稼ぎ、リック。
8人のアンドロイドを狩る仕事にとりかかった彼が次第に陥っていく孤独と迷いが痛々しい。
アンドロイドを「個人」として知れば知るほど、彼らに寄り添ってしまう苦悩。
相手を「物体」と認識するか「個体」と認識するか。
迷いなく銃を撃てるか撃てないのかの違いはそこにあるのだろうか?
そしてそれは、彼が人間であるが故の迷いと揺らぎだ。
人と外見上では見分けのつかないアンドロイドを製造しながら、
彼らを見分けるためのシステムを作り出す矛盾。
それもまた、ひどく人間らしい矛盾だと思う。
論理的に説明のつかない「感情」は、人間らしさの最たるものだと思う。
喜怒哀楽。数多ある感情に、個人的には大いに振り回されていたい。


商品説明

長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが…。

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