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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「エデンの東 新訳版 (3)」スタインベック (ハヤカワepi文庫)




虚ろに生きる男が再生する様が見事に描かれている。
だが、彼に再び命を宿した男は、もう、いない。
そして、彼が会いたいと欲した男も、手の届かないところに行ってしまった。
対面しないと打ち砕くことのできない幻想もある。
意を決して会いに行った悪魔は、畏れるに値しないものだった。
この巻で語られるのは、アダムの再生。
そして、ハミルトン家の静かなる崩壊。
死は、人生において誰もが避けることのできないものだということを思い知らされる。
悲しみと諦めに覆い尽くされる様がやるせない。
次巻はいよいよ双子の物語。
リーの存在なくしてトラスク家は語れない。極論?


トラスク家もハミルトン家も
色々と想いを巡らせれば、ただただやるせなさが込み上げる。
だけど、それが人生。
そう思わせる圧倒的な何かがある。
さて。以下ネタバレです。
遅きに失した時。
アダムにはチャールズと再会を果たしてもらいたかった。
ものすごく期待しただけに私の落胆が半端なかった。
チャールズは、幸せだったのかな?

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