きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ゴッドファーザー 上」マリオ・プーヅォ(ハヤカワ文庫NA)
【友情がすべてなんだ。
友情に比べれば、才能なんて屁のようなもんだ。
友情とは家族みたいなもので、国家よりも大切なものなんだ】
友情に篤く、友情に重きを置いた偉大なる父と、
その父に敬意を抱き、そして愛した家族の物語。
血の繋がりだけには留まらない、なんとも広範囲にわたる「家族」の存在に、
ゴットファーザーの懐の広さが伺い知れる。
彼が凶弾に斃れた時の周囲の一致団結ぶりにこそ、
これまで彼が歩んできた人生が垣間見られる。
特に自らの度量とやるべきことを瞬時に判断できた長男と三男の存在。
自らの器をしっかりと自覚していた長男・ソニーの立ち回りっぷりは好感が持てたし、
堅気の道を歩むことを望んだはずの三男・マイケルが、
抗争の中へ足を踏み入れていく様は圧巻。
強大なファミリーの成り立ちを垣間見、現実に立ち戻ったところで次巻へ。
フラッシュバックするように映画のシーンが断片的に浮かんできて、
ワクワクしながら頁を捲りました。
テーマ曲のタイトル「愛のテーマ」に激しくうなずきたくなる内容。
感想の冒頭で引用している言葉を胸に刻んで、下巻へ進みます。
内容(「BOOK」データベースより)
全米で最も強大なマフィアの組織を築き上げた伝説の男、ヴィトー・コルレオーネ。絶大な力を持つこのマフィアのドンを、人々は畏敬の念をこめてゴッドファーザーと呼ぶ。そんな彼の三男マイケルは、家業に背を向け家を出ていた。が、麻薬密売をめぐる抗争でドンが瀕死の重傷を負った時、彼は、父、家族、そして組織のために銃を手に起ち上がった…独自の非合法な社会に生きる者たちの姿を赤裸々に描き映画化もされた名作。
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