きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「スノーグース」ポール・ギャリコ (新潮文庫)
三篇収録。
「スノーグース」で描かれた美しさと悲哀が個人的には一番響いた。
惜しみなく与えられるラヤダーのあたたかな愛は、
彼を戦禍の中に取り残された兵たちの救済へと向かわせる。
いや、愛だけではなかったのかな。
彼が彼で在るために己に課した責務。
彼の傍を離れようとしなかったスノーグースが美しくもいじらしい。
「小さな奇蹟」と「ルドミーラ」で描かれた奇蹟は、
奇蹟ではあるけども、人(or牛)の想いが繋いだ奇蹟。
切なる願いがあってはじめて動く事象。
託された花束が人々の手を介して彼の人の元へ届いたのが感動的。
冬に甥っ子ちゃんたちをつれて白鳥を見に行けたらいいなーと思っているのですが。
その時は白雁も忘れずに探して来ようと思います。
【ガーディアン必読 88/1000】
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