きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「チャタレイ夫人の恋人」ロレンス(新潮文庫)
600頁近くの作品を読み切って、尚且つ込み上げる「あともうちょっと!」感。
その後を想像する楽しみよりも、想像するしかないもどかしさ。
後半、一気にのめり込んでしまった。
作中で繰り返されるディスカッションは欧米的だなぁ、と思いつつ、
その主張に同調できたり、違うと思ったりで楽しめた。
でも、そんな毎日ばっかりだと息が詰まる。
開放的な森の中でメラーズと逢瀬を重ねるコニー。
二人がどんなふうに愛しあったのか。
どんなふうに互いを必要としたのか。
生き生きと描かれている。
主に上流階級の人たちの目線で語られる中、
終始揺らがなかった労働者であるメラーズの在り様は潔いと思う。
それにしても、メラーズの元妻、怖い。
何時何処から何が飛んでくるかわからない
奇行で挑んでくる相手に対する対策は立てようがないよなぁ。
さっさと離婚していればよかったのに。
そして、メラーズの娘のその後が気になってみた。
【ガーディアン必読 92/1000】
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