きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ニューロマンサー」ウィリアム・ギブスン(ハヤカワ文庫)
めまぐるしく行き来する、電脳世界と現実。
いつしか、曖昧になる、二つの世界の境目。
濁流のように渦巻くのはイメージの洪水。
それはすべて、言葉から思い浮かべた私の想像の産物。
だが、それでいい。
想像は際限なく自由。
私も彼らと一緒に浮遊する。
イカれた電脳世界を。
読み解こうとするものは、誰にとっての真実か。
波打ち際でのシーンがとても印象的。
少年の明かした真の名。
それは、物語の総称。
その瞬間、何故か鳥肌がたった。
到底理解しきれてるとは言えないけれども、
「イカしてる」という言葉が最適だと思える物語。
再読必須です。
私が最も魅了されたのは、ハイテクと汚職の街、千葉シティ。
“さらりまん”の訳語が、とても微笑ましい。
電脳世界の彼女に「寒くなるから」とジャケットを渡したケイスが
とてもカッコよかった。
内容(「BOOK」データベースより)
ケイスは、コンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だが、その能力を再生させる代償に、ヤバイ仕事をやらないかという話が舞いこんできた。きな臭さをかぎとりながらも、仕事を引き受けたケイスは、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく。話題のサイバーパンクSF登場!
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