きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「リムレスの空~魚住くんシリーズ5」榎田尤利(クリスタル文庫)
変わったのは魚住だけではなかった。
二人の関係の変化は、久留米をも変えていく。
人は、その一点に留まっていることはできなくて。
大なり小なり変わっていく。
個々の人生がある以上、
必ずしも心浮き立つような変化ばかりではなく、
それぞれが立ち向かっていかなければならない壁が存在する。
ハピエンでありながら、ちょっと切なくなるような思いを抱えての読了。
だけど、これ以外ない選択だと思うのです。
自分の脚できちんと立っていながら、深い想いを抱えて寄り添っていられる
この二人の距離感がたまらなくいい。
本当に素敵な作品です。
「風が吹いているときに船をお出しなさい。
背中を押す追い風を感じたら、それがタイミングなのよ」
魚住の祖母のこの台詞、凄く響いた。
うん。頑張ろう、私。
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