忍者ブログ

きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「俺たちの日」ジョージ・P・ペレケーノス(ハヤカワ文庫)



貧しさの中でも笑いあい、喧嘩をし、元気いっぱいに走り回っていた悪ガキたち。
世界大戦という戦いに巻き込まれ、帰らなかった仲間もいた。
戦争を生き抜いた彼らは、戦後のアメリカでそれぞれの日々を営んでいる。
そんな彼らの生き様を淡々と綴った物語。
重ねた歳の分だけ増える柵や行き違い。
自らの意思には関係なく、やがてくる、決断の時。
大切なものを守る為に彼が選んだのは、後には引けない道。
覚悟を決めた彼らの辿る道が見えてしまった瞬間、頁を捲る手が震えた。
降り損なったバス。
壮絶な幕引き。
その日を「俺たちの日」と笑いあった彼らに弔いの酒を。

「愛してるよ」
方々に遺した彼らの言葉に胸が軋む。
フローレックが振り返る思い出の中に在る
ピートたちと過ごした時間が、キラキラと輝いたものであるといい。
本書に先駆けた三部作と、本書に続く三部作があるんですね。
き、気になるわ!
心にズシンと残る男たちの物語。
ハードボイルド好きにはお勧めです。

内容(「BOOK」データベースより)

ギャングのボスのために借金を取りたてる―どんな危険も顧みない幼なじみのジョーとピートにとって、それは簡単な仕事だった。が、非情になりきれないピートは取り立てを見送り、見せしめのためギャングの手下に脚を折られてしまう。三年後、小さな食堂の店員として働くピートのまえに、いまやボスの片腕となったジョーが現われ…“ハードボイルドの次代を担う”と絶賛される著者が贈る、心を震わせる男たちの物語。

拍手

PR
  

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 5 6 7 8
11 12 13 15 16
18 19 21 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

プロフィール

HN:
みやこ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- きままに読書★ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]