きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「天国でまた会おう 下」ピエール・ルメートル (ハヤカワ・ミステリ文庫)
嘘に重ねた嘘。
事を始めたのち、その重大さに怯えるアルベールと、
現状を豪胆にとらえるエドゥアール。
その先の未来を意識しているか否かの違いだったのかな。
と、両者の想いが垣間見れる瞬間瞬間がなんだか切ない。
そして重ねた嘘……というか悪事に首が回らなくなっていくプラデル。
自らの仕事を愚直なまでにきっちりと果たしたメルランと、
そして悲嘆に暮れていても判断を誤らなかったペリクール氏にも敬意を。
歪んでしまった彼らの人生の根底にあるのは戦争ではあるんだけど。
直接的な原因を作ったプラデルはクズだわ。
駅でのアルベールの涙に何故か安堵しての読了。
一体どうなるのかドキドキしながら読み進めた結果、
すべての事象が収まるべきところに収まったと言える結末。
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