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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「怒りの葡萄 上」スタインベック(新潮文庫)



【大丈夫かどうかって問題じゃないよ。
 やるつもりがあるかどうかの問題だよ】

いつの間にか呑まれてしまった理不尽という名の河の流れに押し流されるかのように、
西へ向かう人々。
その河の水は流される人々の汗と血と涙と、
そして彼らの失った大地の土とで混濁している。
運命に抗う術を持たぬ彼らは、土地を奪われ、家を壊され、
その理不尽に憤りながらも、流されるしかない。
向かったその先に幸いがあると、己自身に言い聞かせて。
「残された者は家族だけ」
母親の言葉が胸に刺さる。
その家族ですら、過酷な現実に奪われていく。
1930年代アメリカ。
彼らの抱いた縋るのような思いを踏みにじらないでほしい願いながらも、
最後の一文に息を呑む。
そして、次巻へ。

気力と体力がそれなりに充実していないと、
文章に圧倒されて読み進めることがキツイな、と思いました。
初版が1939年。
90年近くの時を経ても尚、これだけのエネルギーを感じさせる物語。
一呼吸おいて、次巻に備えます。

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