きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「死のドレスを花婿に」ピエール・ルメートル(文春文庫)
他人の生活を踏みにじり、身勝手な理由でぶち壊す妄執と狂気。
知らぬ間に悪意が生活の中にスルリと入り込んでくるその様は、まるで透明な蛇。
見えない蛇がそこらじゅうを這いずり回って全てを伺っているかのような、
得体のしれない気持ち悪さに背筋がゾワリとする。
それでも、ソフィーの強さとしたたかさには拍手喝采。
オーヴェルネ氏の機転のきいた連係プレイも素晴らしかった。
逆恨みとしか言いようのない行為を繰り返した彼の末路は因果応報。
どゆこと?とぐるぐるする1章。うわ、キモチワルイ!と悪意に戦く2章。
そして3章から4章へと展開される逆転劇。
読み始めたら、最後まで一気読みでした。
読み進めていくと、このタイトルにも激しく納得。
次は爽やかな話しが読みたい(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。幸福だった彼女の破滅が始まったのは数年前。記憶にない奇行を繰り返し、彼女はおぞましい汚名を着て、底辺に転落したのだ…。ベストセラー『その女アレックス』の原点。あなたの心を凍らせる衝撃と恐怖の傑作サスペンス。
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