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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ザ・カルテル (下)」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)



結局。
麻薬組織と戦うためには、ケラーは彼らと同じ土俵に立つしかなかった。
それは必然だと思えることがやるせない。
「憎しみは憎しみさえも打ち負かす」
衝撃の握手。けれども。
そんな憎しみを凌駕した憎しみ。
その先に達成感も高揚感も得られるはずもなく、
疲弊しきった魂が贖いを求める。
それでもなくならない麻薬組織。
逆に言えば、それだけの人が麻薬を求めているということ。
そこに政治権力が絡むから根本的な浄化にはならない。
どうやって戦えと?
「女や子供、罪もない市民を殺さない」
彼に任せてしまえと。
思わ頷きずたくなるではないか。


本作は三部作のうちの第二部。
え?まだあるの?何があるの?どうなるの??
と、この先の物語が全く想像できない。
ここまででも圧倒的な読み応え。
なのに、ホント、これ以上何があるんだろう?
そんな作品を読むことが出来るワクワク感半端ない。

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