きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「シティ・オブ・グラス」ポール・オースター(講談社)
小説は不思議な浮遊感に終始捕らわれたまま読み切ったけれども。
漫画の方はNYの街を自分自身が彷徨っているような視点で読みつづけました。
視覚的に明確に描かれている分、
クィンが築きあげた「どこにもない街」で、彼自身が「どこにもいなくなって」しまう現実が
よりリアルに突きつけられた気がして。
「不思議な読後感」と述べた小説版に対して、
こちらは「ゾクリとした読後感」でした。
クィンが現実社会からどんどん乖離していく様がすごかった。
海外文学の小説と漫画の読み比べ。
新しい読書体験でした。
スティルマンの会話表記があんなふうになっているのは意味があるのかしら?
読み取れなかった。(^^;
内容(「BOOK」データベースより)
舞台はニューヨーク。ペンネームの下にミステリー作品を書いて生計を立てているクィン。ある夜から続けてかかってきた間違い電話にきまぐれで耳を傾けると、声の主は探偵ポール・オースターを探しているという。現代アメリカ文学を牽引するオースターの記念すべきデビュー作。
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